「ディズニーを倒す」の感想

 

●最初の感想

自分の創作IPを世界的規模にする、なんだったらディズニーの規模感に達する物にしたい!と目標を持つこと自体は分かります。私も密かにそんな夢を見ています。

しかし「倒す」「超える」という蹴落としていこうとする発言は不適切だと感じています。

 

 

スポーツみたいに明確な勝敗の無い創作の世界です。

具体的に何を基準として「倒した」と判断するつもりなのか分からないのですが、

仮に基準を満たしたと感じて「僕は今日、ディズニーを倒しました!応援してくれた皆さんありがとうございます!」と発言したとして、その発言って夢を叶えた男のポジティブな成功体験になるのでしょうか?

 

プペルの絵本を読みましたが、人の夢を笑うなという創作をかかげたIP創始者が、長年大勢の人に夢を与えてきたディズニーというIPに「お前を倒したぞ」と言う姿勢はむしろネガティブなモチベーションに感じます。

もっと言うと、一創作者として、夢を与えるような創作を作り上げてきたディズニークリエイターへ失礼な発言にも感じました。

 

 

 

●「倒す」「超える」という言葉を選んだ意味

 プロジェクトの最終着地点はここですと、言葉そのままの意味だとも思うのですが、西野さん本人は勿論、一緒にIPを作ってくれる人々にとっても倒すべき敵(ライバル)がいると明確化された方が士気向上にもつながるのかなと思いました。

「ディズニーと同じくらいになろう!」じゃ目標として弱いのもわかります。

やるからには越えないと意味ないというのも分かるのですが、それでも個人的は上記の通りの気持ちです。

 

 

●夢を笑った者とは

ところで私も夢を人に語った経験が多々あります。語った相手を選びがちだった事は否めませんが、私個人の経験としては、笑った人より応援するよ!と本気で夢を応援してくれた人の方が多かったです。叶うように現実的なアドバイスを交えて真剣に考えてくれた人もいます。

西野さんは夢を笑われた辛い経験があり、今その経験をバネに成功しようと努力されている方ですが、昔から応援の声をかけてくれる人がいなかったわけでも無いと思います。

そもそもオンラインサロンにあれだけ応援してくれる人を集める事が出来る人ですから、初期から笑わずに応援してくれた人が居なかった方がおかしい気もします。

 

インターネットを見ていると、【不可能だと笑われた夢を叶える男です。一緒に伝説の目撃者になりませんか?】というような気持ちで応援している人が少なからず居るように感じます。実際そういう状況なのかもしれませんが、それは西野さんが自分自身をそのように演出しているのではないかなと考えました。

 

西野さん程人望が無い私でも、夢を語った時、不可能だとかバカにするような人の方が少なかった。どうして西野さんには風当りが強いのか。

絵本業界を変える」「ディズニーを倒す」キャッチーで好戦的で、少し乱暴な単語を使う理由は、逆境効果をより演出させる為に計算的に盛り込んでいるのかなと思いました。逆風は強ければ強い方が盛り上がりますし、達成感もそれに伴って大きくなります。

 

脚本のセオリーですが、主人公には苦労があればあるほど盛り上がりますよね。

最終的にディズニーを超える自信は勿論あって、自分に興味を持ってくれる仲間と、より強い原動力で夢を叶える為に逆境煽りをしているのかな?という

こうなるとこの辺は妄想ですかね。

 

●終わり

私は俗にいうアンチではないです。無差別に批判をするつもりもありませんし、西野さんのお話で面白いなと思う事もあります。

同じ日本人として、巨大なIPを生む素晴らしいクリエイター集団を作る動きも応援したい気持ちです。

ですが「ディズニーを倒す」という、他社創作を足蹴にするようなネガティブなスローガンを折角産んだキャラクター達に背負わせるのは悲しいという事、

またそういった志であるのなら、仮に西野さんのIPが成功しても心から応援は出来ない気持ちである。

という感想でした。